私が父をアスペルガーだと思うに至るまでのあれこれ 1
昭和の終わり頃に生まれた私は、両親と弟の四人家族。すごーくお金持ちではないけれど、すごーく困る訳でもない生活。極々一般的な家庭。
成績は良かった。運動は苦手だった。小学生の時から肥満傾向。地元の中学校を卒業し、高校大学を経て、就職と共に一人暮らし。何年か勤めた後、大学時代からの恋人と結婚して、パートタイムで少し働き子供に恵まれたので主婦/お母さんになった。
私の枠組みは、非常に平凡でどこにでもありそうな話。でもその内側は?
アラフォーの今振り返ってみると、私の内側には悲しみや苦しみや虚しさがぎっちぎちに詰まっていたのだが、それでも日々いくつかある嬉しいこと、楽しいことでなんとか自分を奮い立たせていたようだ。
もう少し私の話。数年前敏感な人に関わる本を読んだ。今は大分知られるようになったHSPという気質。子供の頃からそうだったのだが、私は自分のことを欠陥品だと思っていた。皆みたいに出来ない。皆みたいに強くない。すぐ疲れる。すぐ休む。自己否定の嵐。そんな私を家族は温かく包んでくれた、りする訳ない。
「りーは繊細だからwww」
「私は気にしないよ?」
「俺はまーったく気になんねぇのによ」
りーは繊細だから・・・
面倒くさい?
手が掛かる?
繊細でごめんなさい。弱っちくてごめんなさい。
色々と内面の葛藤を抱えながらも、なんとか大人になった。独立心が異常に強かったので、一人暮らしをすること、実家を出ることが私の生きる目標だった。
有り難くも人生の伴侶に恵まれ、子供が生まれた。初めての子育てに奮闘するなか、私は混乱し不安定になっていった。
どうしよう。
本当にもう無理かもしれない。
続きます