運動が苦手な娘が運動会について父親に相談してみた話
小学生のりす「お父さん。明日の運動会なんだけど、私ちょっと嫌なんだ。走るの遅いから。」
父「俺は走るの速いぞ。俺はな。だから俺は運動会嫌だななんてこと、一度も思ったことないぞ。俺はな。速いから。」
りす「うん。
(えーと、なんて言えば分かってもらえるかな)」
父「俺は走るの速かったからよ、そんな風に思ったことは一回もないな。うん、一回もない。なんたって俺は走るの速いからよ。」
りす「うん、でも私は遅いからちょっと嫌だし、ビリになっちゃうかもって不安なんだよね。」
父「そうかぁ~?それは分かんねえな。俺は遅かったことないからよ。走るのはずっと速いから。なんたって。うん、間違いねぇ。俺はな。りすのことは知らねえけどよ。俺はほら、走るのは速いからよ。」
りす「(えーと、えーと)そうなんだ。何か速く走れるコツとかあるの?」
父「コツ?そんなもんはねぇな。ただ速く走るだけだから、簡単だろ。ま、俺は速いから走るの。なんたって。まぁ、頑張って走るだけじゃねえの?違う?そしたら速く走れるんじゃねえの?そんな難しいこと考えねぇでよ。ただ。ほら、走るだけだよ。なんたって俺は走るの速いからさ。」
りす「そうなんだ。わかった。」
父との会話は大体いつもこんな感じです。